日本と海外のオンライン教育の違いについて
2020/06/22
昨今のコロナ禍において、日本の大半の公立学校では3~5月の間、休校となりました。
ここでかつて無い大きな問題が起きたのです。
それはこれまで、日本の学校教育の当たり前とされていた『教室での対面授業』が不可能になってしまったということです。
日本の学校教育は昔から『教師』が教壇に立ち、そこから黒板や教科書・プリント等を使って、教室に用意された席に座っているにいる『生徒』に勉強を教えるという形式です。
この形式は『教師』一人で複数の『生徒』に対して、一度に同一の内容を教える事が出来る為、とても効率が良い方法です。
しかし、この教育方法で授業を行うには、絶対に外す事が出来ない条件があります。
その条件とは、教師と生徒が『同じ教室にいる』ということです。
この『同じ教室にいる』という条件が唯一にして最大の条件であった為に、日本では約3ヶ月の授業の遅れが発生しました。
ここで日本と海外のオンライン教育の違いについて少し語ります。
例えばシンガポールでは、3月27日より公立学校でインターネットを活用した自宅学習を開始しました。
もちろん、全ての家庭にパソコンやインターネット環境が整っているわけではない為、パソコンそのものを貸与するなどのサポート体制はあるものの、それでもシンガポールの子供たちのパソコン保有率は80%程度に達しています。
それに対して、日本の子供たちは50%にも達していないのです。
またシンガポールでは政府指導の基にオンライン授業を通常でも取り入れており、天候不順や体調不良等の理由で通学が難しい場合を想定して、『SLS』(Singapore Student Learning Space)と呼ばれるオンラインのプラットフォームを公立学校で取り入れています。
このプラットフォームを使用することで、生徒たちはいつでも・どこからでもアクセスして授業を受けることが出来るようになりました。
オンライン教育の土台がしっかりと形成されているシンガポールだからこそ成しえた体制だと言えます。
コロナウィルス終息にはまだ長い時間がかかると想定されます。
日本においても、もし新たに感染者が増えてしまい再び学校が休校になってしまったら、学校教育を受けている諸学生たちはどうなってしまうのでしょうか?
こんな時だからこそ、日本政府は官民の垣根を越えて広く意見と技術を集める必要があります。
そしてその意見を、出来る限り最速で具体帝に具現化する必要があります。
この国の将来を担う子供たちへの教育対策について、海外諸外国の良い点を積極的に吸収するべきだと考えます。
当教室でも在籍市におきまして『オンライン教育導入について提案要項』を書きまとめて提出する予定です。
微力では御座いますが、市の学校教育に協力してゆきます。